持明院「はすの会」高野山の納骨と永代供養墓

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会報No.62-令和3年(2021年)秋

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『平家物語』と高野山

 「高野山は、帝城(ていせい)を避(さ)って二百里(じはくり)、郷里(きょうり)をはなれて無人声(むにんじょう)、清嵐梢(せいらんこずえ)をならして、夕日(せきじつ)の影しづか也。八葉(はちよう)の嶺(みね)、八(やつ)の谷、まことに心もすみぬべし。花の色は林霧(りんぶ)の底にほころび、鈴(れい)の音は尾上(おのえ)の雲にひびけり。瓦(かわら)に松おひ、墻(かき)に苔(こけ)むして星霜(せいぞう)久しく覚えたり。」 巻第十(高野巻(こうやのまき))

 『平家物語』に記載された、当時の人々を高野山へと誘(いざな)う屈指の名文です。

 『平家物語』の中には、他にも高野山に関係する印象的なエピソードが数多く記載されていますが、平清盛が高野山の根本大塔を改修した折り、弘法大師の幻(まぼろし)と出会い、曼荼羅(まんだら)を奉納された逸話はよく知られています。 巻第三(大塔建立(だいとうこんりゅう))

                       ◇

 『平家物語』は、一二四〇年代の頃その原形がほぼできていたといわれる軍記物語(・・・・)で成立の謎(なぞ)は多いが、生みの親は、比叡山の座主を四度に亘り勤めた高僧慈圓(じえん)とみられています。

 豊富な戦力、広範囲に亘る情報力、仏教文学性を持つ表現力から慈圓が本命でしょう。

 なぜ慈圓は、軍記物語の製作を意図したのでしょうか……慈圓は世の為人の為に身命を捧げる型の宗教家で、偉大なる先人弘法大師を心から敬愛されていました。

 世情は保元(ほうげん)の乱以来、国家を二分する争乱になり悪疫の流行と相俟(あいま)って国家を衰亡させる危機をはらんでいました。慈圓にとって戦乱の犠牲者の慰霊、世の人々の安らかな生活の回復、国家の平穏を願うことが何よりも急務でした。

                       ◇

   祇園精舎の鐘(かね)の声(こえ)、
   諸行無常(しょぎょうむじょう)の響(ひび)きあり…

巻第一(祇園精舎)の一節は、美文として周知されていますが、底流には、人の世のはかない運命(さだめ)、「おごれる者」は必ず滅びるという教えがあり、平家一門の浮かばれぬ諸霊を慰める深い祈りが感じられます。

 慈圓はまた物語を通し、十三世紀以降人口に膾炙(かいしゃ)しつつあった弘法大師の入定信仰、高野山信仰をより一層奨(すす)めていく為多くの逸話や冒頭の誘い文を記載した、と思われます。

                       ◇
 いま、世界はコロナと呼ぶ大疫(たいえき)と斗っています。弘法大師が高野山開創後間もなく、全国に悪疫が流行したが、「般若心経(はんにゃしんぎょう)秘鍵(ひけん」)の述作(じゅっさく)(嵯峨天皇写経)の功徳により悪疫が根絶した実例も有ります。万民の幸せを祈り、願う心を持たれたお大師さまに、一人一人が純粋な信仰心でぶつかっていくことが肝要です。

  南無大師遍照金剛(なむだいしへんじょうこんごう)
  南無大師遍照金剛
  南無大師遍照金剛

『慈圓の歌』
  ありがたや 高野の山の
    岩かげに 大師はいまだ
     おわしますなる

日々の心の在り方

持明院竹内住職
別格本山持明院 持明院住職・竹内崇雄

 これを何と読みますか。中年以上の方なら、父母や諸先輩方から一度や二度は、見聞きされたことと思います。日常生活を営む上での心の在り方を分かり易く説いたものです。

 頓智(とんち)小僧として有名な一休さん(禅師)が、ある人から「菩薩行とはどのようなことなのか、分かり易く教えてほしい」と問われ答えられた訓(おし)えだそうです。

 
  腹立てず、
  心は丸く、
  気は長く、
  おのれ小さく、
  人は大きく

 極めて平易なことばで説明の必要はないでしょう。

                            ◇

「菩薩」といえば、私たちは「観音さま」や「お地蔵さん」の自愛に満ちた仏さまを思い浮かべます。

 日々「菩薩の行」を自らの心構えとして生きることなど畏れ多くてとても考えにくいと思われるに違いはありませんが、一休さんのこのことばでは頑張れそうですね。その心構えを持って日々努める人を私たちは「菩薩」と呼んでいるのです。

                           
 コロナ禍により日々制約が増え、ストレスが溜まる昨今、人間関係に悩むこともまた多く存在します。

 一休さんのこの五つのことばを心構えとして日常生活が送れたらどれほどすばらしいことでしょう。

                                     合掌

はすの会よりご報告 「仏舎利宝塔のお色直し」

 七年前に高野山開創千二百年記念の時に仏舎利宝塔地下安置室の大巾な改装工事、その三年後には地上の雨水、排水対策工事を終えました。

 そして、今年六月、長年に渡り高野山の厳しい風雪に耐えて来ました宝塔も外観が色褪せてまいりましたので仏舎利信仰の宝塔建立時の純白の姿にお色直しをさせていただきました。

  一年半以上続くコロナ禍の高野山も、宿泊、観光、参拝、法要の来山者が往来出来なく大変寂しい状況が続いております。

 そんな中高野山の各寺院、お土産物屋も清掃や補修が中心の業務となり、来(きた)る平穏な時期に訪れる方々に喜んで頂けるよう日々勤めております。道路の整備も進行中です。

 近い将来をお楽しみにこれからも穏やかにお過ごし下さい。

会員便り 佐川様(釧路市)

 まるで夢を見ているような高野山での日々、ながい間の思いが叶えられとても倖せでした。ご多用のところご案内をいただき、迷ふ事なく、重要な処々を巡ることが出来、翌日もお大師さまのご廟のある聖地奥の院をたどり、心ゆくまで高野山の空気を満喫した旅となりました。改めて厚く御礼申し上げます。

 何もかもが読経に聞こえる日々でした。

 息子に「何処かの寺院からお経の声が聞こえてくるね」と言ったら、「お母さん、誰かが草を刈っておられる音だよ」といわれ爆笑したことを思い出します。

 帰宅後、今も尚朝のおつとめ(勤行)に参加しようと早く目覚める有様です。

 息子が八百枚を超えて撮っていた写真の中から三百五十枚ほどを選び、アルバム二冊にまとめてくれました。お蔭さまでこれから幾度でも高野山を楽しむことができます。

 帰宅後、亡き主人の十七回忌と姑の二十七回忌が待っていましたのと依頼していた外回りの工事も入り、それに加えて法事に来てくれた孫が私の実家のお墓参りもしたい、と連れだち弟子屈(てしかが)町まで行って来ました。

 今、やっと一段落して少し落ち着いたところです。早く御礼をと思いながら、意のままにならずにおりました。

 法事もコロナ禍の折ですので、すべて自宅で行い、読経もお寺さんと一緒に上げさせてもらい。かえって家族がひとつになった時間となりました。お寺さんもこういふ事は珍しいと喜んで下さいました。

 これからも神仏をあがめ、報恩謝徳の日々を念じて生きていきます。

 この歳で念願の高野山に参詣、供養をさせていただき、帰宅後も法要雑事等恙(つつが)なくやり終えた事に感謝して過ごして参りたいと考えています。主人には先立たれましたが、健やかに余生送ることが出来有難いことと思います。

 寺月会の皆様のご家族の中にも佛舎利宝塔に祀られ、尊いみ佛の絆に護られておられる事も伺い、何ものにもかえられない喜びを分かち合いたいと存じます。

 持明院様をはじめ高野山における皆様方の数々のご親切身に沁みて嬉しく、息子共々御礼申し上げます。
                                     かしこ

 ありがたき 佛の御名を唱えつつ
   日毎夜毎の 刻きわめゆく

編集部より
佐川様は今春、緊急事態とまん延防止措置の合間を縫って
遠路北海道よりお越しいただきました。
あらためてご縁に感謝しますとともに、これからも引き続き
お付き合いの程宜しくお願い申し上げます。

         はすの会スタッフ一同

高野山でのコロナ禍の退魔祈願 高野の火祭り

 高野山では毎年3月の初旬、「火祭り」という催しがあります。正式には「紫燈大護摩供(さいとうおおごまく)」と言うものです。

 これは、山伏の方々が高野山内で修行をするために、高野山への入山を許してほしい、と高野山に許可を得る儀式であります。

 他山の場合は山の神様に許可を得るため、山への入口となる部分の木を切ったり草を刈ったりします。

 高野山の場合はすでに道路網も整備されているため、形だけそのような動作を取り入れた式典を行います。

 その際に大きな火を焚き、あわせて護摩供養も行いますので、昨年からコロナ禍に対する病魔退散の祈願も込められるようになりました。

 自由に見学できますので、毎年大勢の観光客が集まる、高野山の大きなイベントの一つとなっています。

秋季合同法要ご参列見合わせについて

 会員の皆様方、一昨年より続いています新型コロナ感染症の収束がなかなか見えてこない中、いかがお過ごしでございますか。

 この新型コロナ感染症の蔓延状況の中、東京オリンピックは、無観客で閉幕を迎えましたが今もって感染病は、強いデルタ株に変わり猛威を振るい拡大傾向にあります。今年度の秋季合同法要も、会員様の健康と安全を最優先に考えまして本堂内への不参加で執り行う事にさせて頂きます。会員様に於かれましてはこの秋の法要は大変心待ちにしている方も多くおられたかと思います。我々スタッフも同様の思いでおりました。持明院住職の竹内崇雄大僧正も皆様へのご挨拶が二年に渡り出来ない事を大変残念に重い新型コロナ感染症の状況が改善するのを祈り皆様が安心してご参列頂ける様になる事を願っております。

 はすの会としましても、近い将来必ず今までと同じ様に皆様参列のもと合同法要を開催できるよう願っておりますので、それまでどうかご辛抱頂きたいと存じます。つきましては、今年度も


9月23日12時30分定刻通り持明院本堂にてはすの会各家ご先祖様への法要は恙無く挙行致しますが、持明院館内並びに本堂への立ち入りはご遠慮願います。

 仏舎利宝塔永代供養墓のご参拝、ご焼香は、終日対応致します。例年通りご参拝お待ち致しております。
また、秋季法要時間帯に持明院にてご焼香を希望される会員様に於かれましては、本堂前(外)にてご焼香頂けるよう、ご案内させて頂きます。
焼香時間
(12辞30分~13時15分迄)

 さらにこの秋季法要の模様は、後日はすの会ホームページにて動画配信する予定でいますので、閲覧の程宜しくお願い致します。(掲載期間令和3年12月末日迄)www.hasunokai.jp
別格本山持明院とはすの会事務局では、これからも会員様や高野山へお越し頂きます方に、安心してお参り頂けるよう努めて参りますので、宜しくお願い申し上げます。
持明院・本堂

◆日時
令和3年9月23日(木・祝)
       12時30分より

◆場所
持明院・本堂

◆ご参加
会員の皆様のご参加はご遠慮ください。
(持明院の僧侶だけで執り行います)

●当日は仏舎利宝塔への参拝は可能です。
10時~15時30分

●例年ではご希望者には昼食を募っておりましたが、
今回はこのようなことで、昼食のサービスも取り
やめさせていただきます。



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