京都 高山寺
京都市右京区栂尾(とがのお)にある栂尾山 高山寺(とがのおさん こうさんじ)へ行ってきました。
京都世界文化遺産のひとつであり、日本美術の至宝とも称される国宝「鳥獣人物戯画」を有する寺院として広く知られています。
創建は奈良時代ですが、1206(建永元)年 明恵上人(みょうえしょうにん)が後鳥羽上皇の帰依を得て高山寺として再興しました。
京都市内とはいえ、賑やかな場所から離れた山寺。「京都市内からもっとも離れた世界遺産」、京都駅からバスを利用すると約1時間かかります。
訪れたのは11月下旬。紅葉は終盤でしたが苔むした参道と紅葉のじゅうたんに迎えられ、石畳の階段を上がります。
国宝の石水院は静かな佇まい
高山寺で一番見たかった「鳥獣人物戯画」 (撮影許可いただいています)
日本最古の漫画とも言われ、作者は不明。
こちらに展示されていたのはレプリカでしたが、この画ひとつひとつをじっくり見るとなんだかワクワクとした気持ちになります😊
特に甲巻のウサギやカエル、サルは皆様も一度はどこかで目にしたことがあるかと思いますが、擬人化された動物たちが今にも飛び出してきそうな躍動感溢れる様子がとても楽しく、大好きな作品です🐰🐸🐒
また、高山寺は日本で初めてお茶が作られた場所としても知られています。
鎌倉時代、中国の宗(そう)からお茶の種子を持ち帰った臨済宗の開祖 栄西禅師(えいさいぜんじ)から抹茶の製法を引き継いだ明恵上人が高山寺にお茶の種を撒いたのだとか。
「日本最古之茶園」の石碑からは日本の茶道のロマンに触れ、創立者・明恵上人の息遣いを感じるようでした。
(左)開山堂 明恵上人坐像が安置されています。 (右)金堂
境内の奥には明恵上人の御廟もありました。
階段を上がると独特の空気感に背筋がピンとなりました。
『あかあかやあかあかあかやあかあかや あかあかあかやあかあかや月』(明恵上人歌集)
意訳)明るいなぁ、ほんとに明るいなぁ、ほんとにほんとに明るいなぁ!お月さま。
いつかお月さまの明るい時に明恵上人の気持ちになって高山寺でお月さまを眺めたいと思いました。
※高野山はすの会では、宗旨宗派問わず どなた様でもお申込みいただくことができます。永代に渡りご先祖様のご供養をさせていただいておりますので、どうぞご安心ください。

















