六角経蔵
中門から入って左手奥の方にある六角形をした建物の周りを参拝者の方々が取り囲み、その建物の基壇付近のある取手を持って押し回していました。
この建物は「六角経蔵(ろっかくきょうぞう)」と呼ばれ、建物の中にお経が入っています。
平安時代後期 1159年、鳥羽天皇の皇后だった美福門院(びふくもんいん)が鳥羽法皇の菩薩を祈るために紺紙に金泥で浄写された一切経を納めようと建立されました。現在の経蔵は1934(昭和9)年に再建されたものです。
この経蔵を回転させ一回りすれば一切経をひと通り読んだ時と同じ徳を得ることができるといわれているので、参拝者の方々は取手を持って回していたのですね。
この経蔵に納められた紺紙金泥一切経(こんしきんでいいっさいきょう)は、重要文化財として霊宝館に収蔵されているとのことです。
経蔵はどなたでも回すことができますので、機会があれば皆様も是非時計回りに一周回してみてください。