持明院「はすの会」高野山の納骨と永代供養墓

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とどけ 祈りの心(2011秋-No.42)

印刷に便利なPDF版はこちら(はすの会 会報No.42

とどけ 祈りの心

平成23年という年は「311」という言葉とともに東日本大震災のあった年として人々の記憶に残ることになると思います。

16年前の阪神・淡路大震災でも約六千四百名の方が亡くなられましたが、この東日本大震災では死者・行方不明者をあわせると二万人以上となり、その被害の大きさは筆舌に尽くしがたいものとなっています。

ここ高野山でも、平成23年4月11日、高野山金剛峯寺伽藍金堂において、松永有慶管長さまをお導師に迎え、「東日本大震災物故者追悼早期復興祈願法会」が厳かに執り行われました。

未曾有の大震災発生のその時(午後2時46分頃)お導師さまの洒水を合図に一山住侶約百名の思いが込められた読経が山上に響き渡りました。また、全国の高野山真言宗寺院約三千七百カ寺においても、同時刻、一斉にこの“祈りの法会”が執り行われました。

「はすの会」でも復興するその日まで応援していく所存です。

高野山・東日本大震災 義捐・支援金ご協力のお願い

この度の東日本大震災により被害を受けられた皆さまへ、衷心よりお見舞い
申し上げます。
観測史上最大の地震により非常に広範囲にわたって被害があり、多くの壇信
徒及び寺院が被災されました。
高野山真言宗は、直後に災害対策本部を設置しました。
救援・支援活動を行うために、その活動の一環として義捐・支援金の御協力
をお願いいたします。
ご賛同・ご協力いただければ幸いに存じます。
何卒よろしくお願い申し上げます。
                               合掌

義捐・支援金振込先
郵便振替
 口 座 名 高野山真言宗特別災害寄金
 口座番号 00970-1-43975
※東日本大震災と明記ください。

お問合せ先
 「高野山真言宗災害対策本部」
 和歌山県伊都郡高野町高野山132
 高野山真言宗 社会課 (連絡・平日8:30~17:00)
 電話 0736-56-2013
 Fax  0736-56-2226
 Email shakaika@koyasan.or.jp

御冥福をお祈り申し上げます

別格本山持明院住職 竹内崇雄

先日、7月6日から9日まで、3月11日に発生した東日本大震災のお見舞いに、四ヶ月近く経ってしまいましたが、福島市、仙台市、石巻市に行って、関係ある御寺院と壇信徒の方々に会って参りました。

仙台空港が近づくにつれて、以前目にした光景とは変わり果てた光景に、目頭が熱くなりました。

海岸線の防風林は、疎(まば)らに残っているだけで…。

仙台空港から乗ったタクシーの運転手さんとの会話では、「地震が起きた時、空港で客待ちをしていたが、ターミナルビルに逃げて助かった。でも父親は家にいて、津波に流されて亡くなった」と話してくれました。

仙台市は、東北の一大都市にて、市内は何事も無かったように見えます。が、外見は大丈夫に見えても、内部が駄目になっている家が多いとか。

お寺様も本堂の外観は何ともなくても、中は御位牌が無茶苦茶になってしまったと、心痛の思いが伝わってまいりました。

福島市の極楽寺様は、屋根を修理している最中で「瓦が無くって、なかなか修理が進まない」と嘆いておられました。

石巻市は、皆様がテレビでご覧になったあのままの惨状ですが、実際に目にすると、口では言えない程の惨状でございました。

被災地・被害者の方々の一刻も早い復興をお祈り致しますとともに、亡くなられた方々の諸霊に、衷心より御冥福をお祈り申し上げます。

合掌

詐欺事件についてのお詫び

この度は、新聞各紙、テレビ等での一連の報道に、会員の皆様やご親族の皆様には多大なご心配をおかけ致しましたこと、誠に申し訳ございませんでした。

事前に持明院住職と事務局長の連名で報道の掲載予定をお送りさせて頂きましたが、お陰様で皆様には冷静に見極めていただき、落ち着いて対応いただけましたこと、誠にありがとうございます。

ただ、会員様には、皆様のご親族様や知人の方からの再三のお尋ねに対し、ご説明やご返答にお手間をおかけしたことご拝察いたし、その中で気分を害されたこともあったかと存じます

今後はこのような事が高野山で決して起こらないよう取り計らっていかねばならず、皆様方にも決してこのような遺憾な思いをさせてはなりません。

これからも、今までと変わらず、また今まで以上に皆様にご安心を頂いてお過ごしいただけますよう、日々努めて参りますので、今後とも宜しくお願い申し上げます。

また、持明院とはすの会スタッフへの励ましやねぎらいのお言葉、お手紙なども多々いただきました。本当に皆様のお気持ちにスタッフ一同勇気付けられたこと、厚く御礼申し上げます。

高野山はすの会事務局員
前田 昭博

熊野販売・詐欺事件
本年1月より熊野販売と称する東京の会社が持明院の名を勝手に騙り、お年寄り向けに偽の永代供養証書を売りつけていたという詐欺事件。典型的な振り込め詐欺で、電話口であることないこと吹き込み、「後日値上がりする」、「高値で買い取る」、果ては「東日本大震災の供養になる」などと言って信用させ、一人あたり数十万円から数千万円を振り込ませていた。現在警察で捜査中。(関連記事

はすの会 会員便り

「はすの会」の会員様は全国にいらっしゃるため、震災による影響を受けた方も大勢いらっしゃいます。

残念ながらいまだ連絡がつかない方もいらっしゃるのですが、この記事の東(ひがし)様の奥様のお母様からご無事の連絡をいただくとともに、あわせて「読売新聞に載るのでよろしければ見てください」とお知らせをいただきましたので、今回ご紹介させていただきます。

(写真のクリックで記事内容が読めます)

スタッフより

東様のご親族様と連絡がついたのは、震災より一週間後のことでした。

家族の皆様はご無事だったとのことですが、ご自宅は全壊したとのことで、当初は「着の身着のままで家族みんなで肩を寄せ合っていた」そうです。

とても不安な毎日が続いたそうですが、しかし日が経つにつれ、「今こうして家族が無事でいられるのも、お大師様のお陰で、だから前を向いて進んでいこう」と思われるようになり、無事の報告の電話口でもこのことをしきりにおっしゃられておりました。

スタッフ一同本当にうれしく思います。

この夏には高野山にお参り頂けるとのことですので、その日を楽しみにお待ちしております。

“自分の始末”

はすの会代表・上善 嘗二

最近発行された曽野綾子さんの著書「自分の始末」が、いま静かなブームを呼んでいます。

年をとったら、最後の目標は、自分のことだけは何とか始末しなければならないと思っている人は、われわれの周囲に数多くいます。

曽野氏は、著書の意図するところはたった一つ、あらゆる面で、できるだけ他人に迷惑をかけずに静かにこの世を終わること、と述べておられますが、私は正にそのとおりだと思います。

はたの評価はどうでもよろしい。だれをも頼らず、過去にもとらわれず、自足して静かに生きる。それができる人は、ひとかどの人物だと思います。

地球のある時に仮初めの生を受け、人生の終りに当っては「自分の始末」を終え、自ら求める終の棲家で眠ることができれば、人として最上のしあわせではないでしょうか。

合掌

秋季合同法要のご案内

暑い日が続きますが、爽やかな高野山の秋風はいかがでしょうか。

今年も皆様ぜひお参りにお越しください。

日時 平成23年9月18日(日) 

12時30分より
(集合12時15分)

場所 持明院・本堂
法要料
(参加費)
無料
(ご希望によりお布施は受け付けております)
ご参加 自由・予約不要
仏舎利宝塔 

の参拝時間

午前の部
10時~11時30分まで
午後の部
法要後~15時30分まで
  • 法要の時間は約40分で、その前後に仏舎利のお参りもできます。
  • ご親族だけでなく、ご友人などもご参加いただけます。
  • 当日は12時30分ちょうどから始まりますので、15分前までにお越しください。
  • 持明院には駐車場がありますが、台数に限りがございますので、できるだけ電車・バスでお越しください。
  • 高野山は地表より温度が下がりますので、冷えやすい方は念のため羽織るものをご持参下さい。
  • 持明院でご昼食をご希望される方は、ご予約が必要です。
  • お一人様2,100円(精進料理)
    お子様向けもご用意できます

  • 持明院は宿坊もしております。どうぞご利用下さい。
    宿泊・大人一名8,400円

食事・宿泊の予約ページ

南海電車時刻表(土曜・日曜日用)

 

難波駅発 高野山駅着
7:24 9:18
8:00 (こうや1号)

9:33

8:12 9:57
9:00 (こうや3号) 10:34
9:02 10:45
9:24 11:06
10:00 (こうや5号) 11:32
10:02 11:53
10:24 12:07
11:12 (こうや7号) 12:49

帰 

 

高野山駅発 難波駅着
13:18 (こうや8号) 14:50
13:39 15:24
14:03 16:02
14:40 16:24
15:03 17:02
15:19 (こうや10号) 16:50
15:45 17:36
16:20 (こうや12号) 17:50
16:31 28:24
16:56 (こうや14号) 18:26

※この時刻表は平成23年3月1日から11月30日までのの土曜、 日曜日用です。
※特急は「極楽橋」駅まで直通。その他は「橋本」駅で乗り換え。

編集後記ホームページ版

今回の会報はいかがでしたでしょうか。事務局ではご意見、ご感想、投稿記事を募集しております。(会報への投稿ページ

上善 嘗二
長く生きれば「美しいもの」を見聞きする喜びもありますが、それ以上に「辛く悲惨なもの」に接することが多いものです。

わたしたちに残された日々は、努めて忘れかけたいた木々の語らいや、鳥のうたに耳を傾け、四季折々の花を持って過ごしていきませんか。

浜田 雅道
私は東京に家族を残して単身赴任でこの仕事に就いているのですが、311の日はちょうど高野山で仕事をしており、地震が起きたことは夕方4時頃、高野山駅の売店のおじさんに「なんか東北ですごい地震があったみたいだよ」と言われて初めて知りました。

ただその時は、「地震のニュースって珍しくないよな」と思っていたのですが、電車に乗ってから、いろいろな人から「家は大丈夫か?」、「家族は大丈夫か?」と携帯が鳴るようになり、難波駅に着いてから家に電話をしても「回線が混みあっています」とつながりませんでした。

結局、夜の9時頃ようやく電話がつながり、家も家族も無事であることは確認できましたが、「お皿が何枚か割れる程度の揺れだった」とのことでした。

「行ってあげたい」と思う気持ちはあるものの、「こういうときに行くと多くの人に迷惑がかかるだろう」とも思えたので、結局大阪で悶々とした日々を過ごしておりましたが、一週間後、息子の小学校の卒業式があったのでそれにあわせて東京に戻りました。うちの地域はとくに問題はなかったようでした。

個人的には、部屋に飾ってあったVF-1S(バルキリー)とVB-6(ケーニッヒモンスター)のそれぞれ尾翼と脚部が落下により破損したことが痛かったです。。。(泣)

前田 昭博
以前、持明院で僧侶として三年間勤めており、持明院を巣立ってからはしばらくは疎遠になっていた方がいたのですが、この方が「震災後は東京・渋谷の交差点で托鉢を行い、頂いたお布施で被災地に渡り、ひたすらご供養を行っている」という報道があった、とある方から教えていただきました。 

思わずその方への懐かしさと行動力に感銘し、早速連絡致しました。

私のこの方の印象は、持明院で勤めていた時からとにかく精一杯に生きている方だと感じており、ファンとしてお慕いしておりました。

昔から自分の事を後回しにする方で、今回もひたすら僧侶として精一杯読経を行う事でご冥福をお祈りされる姿は、必ず被災者の方々に届くと思います。

私も微力ながらも、会員様をはじめ、少しでも世の中のお役に立てる様、日々この方を見習って、人生を歩みたいと思います。



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