伽藍の名所(2005冬-No.28)

2005年11月25日(金)
カテゴリー｜はすの会会報

同行二人・お大師さまと歩む清らかな人生

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伽藍の名所

西行法師が修行した庵

三昧堂（さんまいどう）

伽藍の東側にひっそりと建立されている庵がありますが歌人でも有名な西行法師が高野山で修行したお堂です。

本尊は金剛界大日如来、当時の済高座主が理趣三昧を修行したのでこの名が残りました。

西行法師は俗名佐藤義清（のりきよ）１１１８年和歌山県那賀郡打田町に生まれ、１８才から北面の武士として鳥羽院に仕えました。

平清盛は同年で、同僚だったと記録されています。

２３歳で突然出家、法名は円位、西行と号しました。

数年後西行法師は高野山に入り以降３０年程高野山を拠点にして、諸国を遍歴、吉野、熊野も訪れ中国、四国にも旅をして、各地で数々の名歌を詠みました。

いま、大河ドラマで「義経」が放映されていますが、源平戦乱の時期は伊勢に疎開し、その後陸奥へ、途中源頼朝とも合ったと言われております。

願わくは　花のしたにて　春しなん
そのきさらぎの　望月の頃

１１９０年かねてからの願いどおり、釈迦が入滅した２月１５日、期しくも２月１６日広川寺で亡くなりました。

三昧堂の正面左側に西行法師手植えの桜（写真左中央がその桜です）がひっそりとしたお堂の前で咲いていますがその昔を今の世に伝えた生き証人です。

ぜひ不出世の歌人としての西行法師の庵、お参りしてあげてください。

血液さらさらにどうしたらなれるか？

いま、死亡率が最も高いのは血管と血液から生じる病気です。

ＮＨＫの「ためして合点」の番組でも血液さらさらになれる秘訣は？という特集を実験をかねて放映してましたがいま一番死亡率が高いのは血管と血液の病気で、合わせますと１位の癌よりも高いのです。

「脳硬塞」「心筋梗塞」いずれも血管内に血液の固まりができて、それが栓のように血管を塞ぐ病気で、総称して「血栓症」とよばれています。

とりわけ深刻なのは日本人の７５％は動脈での血栓症で突然なくなっていると言われています。

上記のような病気が発生します。すべてはドロドロ血液が原因なのです。

ドロドロ血液が原因です！

原因はいわゆるどろどろ血液です。健康な人の血液は、赤血球や白血球、血小板などの血球が毛細血管を通り抜けて、さらさらと流れますが、血液に余分の脂質や糖が増加しますと、なかなか通りにくくなります。

私たちの体内の血管のうち９９％が毛細血管ですから、うまく血液が流れませんと、全身に酸素や、栄養素を送れなくなり、さまざまな不調の原因になります。

血液の流れが悪い状態を『ドロドロ血液』による血行不良と言われている旋状です。

具体的には「肩こり、頭痛、腰痛、冷え、足のむくみ」などがあります。また、「ドロドロ血液を作る原因」はストレス、喫煙、疲労、血液中の水分の不足、などいろいろあります。

コレステロール、中性脂肪、糖が増加しますと血管壁が狭くなる「血栓」ができますが、これが実は怖い症状なのです。ですから「血液のドロドロ」は絶対に直さねばなりません。まず、日常の生活を見直しましょう。

食生活の改善と運動で予防！

血液は常に生れ変わります。そのためには毎日の食生活がたいへん重要なのです。

最近、納豆を食べる人が増えていますが、納豆は血栓を予防するために、非常に有効なはたらきをします。

特に夕食に食べますと、血栓ができにくいとも言われています。

またＤＨＡ（ドコサヘキサエン酸）、ＥＰＡ（エイコサペンタエン酸）という血栓を溶かす成分がありますが、それらの成分は青背魚に多く含まれていますので、ぜひ美味しさと効用の両方を満足させてくれますから、料理に工夫して戴いてください。

具体的には、さんま、太刀魚、ぶり、なんと言ってもマグロの一番美味なトロが効果も最高です。子供の時代に肉食の習慣をつけますと、魚嫌いの食生活に片寄ります。

ですから、食生活は子供の頃から大切です野菜では海草、茸、葱類、レモン,黒酢なども有効と言われてます。

syokuzai

就寝中の水分不足に注意！

呼吸や発汗で体内の水分が失われる就寝中は水分不足が進み、血液がドロドロになりやすいので、これを防ぐためにも寝る前にコップ一杯の水を呑むとよいと言われてます。昔の人はこの水を（宝水）と言いましたが、まさに宝の水です。

持明院副住職さまめでたくご婚儀

別格本山持明院竹内崇雄ご住職様のご長男崇真様がこの度、川瀬優様の長女仁美様と高野山無量光院住職様の御媒酌でめでたく華燭の宴をあげられました。

挙式は１１月３日持明院本堂で挙げられ、披露宴は高野山真言宗管長・資延敏雄様はじめ、高野山真言宗の要職におられる方々、川瀬優様の御親族、御友人のご出席を戴き、大阪リーガロイヤルで華やかに盛大に行われました。

別格本山持明院は御存じのように高野山で最も由緒ある歴史的にも名高い寺院として、平安末期より現在に至る迄連綿と壇信徒の祖霊をお護りしております。

祖父にあたられます高野山真言宗第４０８座主・竹内崇峯様御夫妻の御慶びはひとしおと御拝察いたしております。

はすの会のみなさまに謹んでお知らせ申し上げます。

ご成婚

雑感

今年も早いもので、まさにあっという間にまた除夜の鐘を聞く年末がやってきました。皆さま今年はどういう年でしたか？政治の世界だけみますと第三次小泉内閣が圧倒的な大勝利を選挙で勝ち得て、いよいよ憲法改訂に世論を動員させる準備をはじめました。

私たち庶民が選んだ人たちが国の運営を行っているのですから、結果については私たちの責任になりますが、隣国の中国とも、韓国、北朝鮮とも外交は必ずしもうまく行っているとは言えません。

自殺者が毎年３万人を越えてます。幸せな社会環境なら自殺をする必要性はまったくないのに、恵まれない人たちは切り捨てられているのです。

子供を育てるのが、大変ですから子供を生まない、小子化問題です。ますます進む環境破壊、荒廃は成長家庭の子供の心を直撃し、都市の秩序はますます乱れ、どこを見ても、心を明るくできる材料が少なくなりつっあります。

どうしてこんな社会になったのでしょう。

お釈迦さまは、今から２５００年前に小国の皇子として誕生し、その後人々の現世以上の苦しみを知り、人間の根源的な苦しみから救うために修行の旅にでます。

その後ブダガヤーの菩提寺のふもとで、悟りを開き、仏陀になりました。仏陀になられたお釈迦さまは、生きものすべてに仏性（仏になれる性質）があり、だれでも仏さまを信じることにより、やがて真理に目覚めた人、仏さまになれると教えております。正しいことをおやりなさいということでいいのです。

そうすることにより、少しづつでも人間はあらゆる苦難から遠ざかることができると言われてます。

この世の苦難は信ずる何ものも不在だからです。故に人が悪行をしますと、法律で罰せられます。罰せられるから悪行をお止めなさいというのは、見つからなければ悪行をする人たちは後をたちません。それでは基本的な解決にはならないのです。

善悪は、本来宗教によってのみ裏づけられたのですが、善悪の基準、行動の原理を教えてくれる仏教が近年仏教を学ぶことを忘れ、実生活で役割をはせなくなったことが、大きな理由です。

他宗教でも同じことが言えます。今の時代は子供になぜそれをしてはいけないかの理由が必要です。例えばセックス一つ取り上げても、仏陀が禁じているセックスはタブーなのです。してはいけないことは「だめです」と仏教の教えにもとずいて教えれば、くどくどした理由はいらないのです。その延長が現代社会です。ですから本来のお釈迦さまの教えに私たちは立ち戻ることを例え少しづつでも続けてまいりましょう。

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